こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

  • ケミカルピーリングをしてみたいけど、失敗するとどうなるの?
  • ケミカルピーリングには副作用など危険性はあるの?
  • 実際にケミカルピーリングを受けて失敗した人の事例を知りたい

当記事ではこのような方に向けて、ケミカルピーリングの副作用などの危険性、実際に起きた失敗事例などについてご紹介します。 

ケミカルピーリングの副作用などの危険性

脚のむくみ女性

ケミカルピーリングはしつこいニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、シミやくすみなどの肌トラブルを改善して生まれ変わったような美肌になれると大人気の施術ですが、副作用などのトラブルが多いことでも知られています。まずはケミカルピーリングの副作用の危険性について説明します。

ケミカルピーリングは医療行為

ケミカルピーリングは、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、シミやくすみなどの肌の悩みを解消できると話題になり、多くの女性が美容皮膚科やエステなどで施術を受けてきました。

しかし、日本では安全基準が確立されないまま広まったため、1998年頃からケミカルピーリングを受けて皮膚トラブルなどの副作用を起こしたという事例が急増し、2000年2月に国民生活センターが行政や業界に対してケミカルピーリングの適正化を要望したという経緯があります。

参考URL:エステティックサロンにおけるケミカルピーリングの消費者危害防止策

国民生活センターの要望を受けて、2000年11月には、厚生労働省が日本医師会や都道府県に対して「ケミカルピーリングは医師のみが行える”医療行為”である」という通達を出しました。

そのため、現在はエステで行われるピーリング剤の濃度は規制されていて、高濃度のケミカルピーリングは美容皮膚科などの医療機関でしか受けることができません

日本皮膚科学会は、「ケミカルピーリングガイドライン」の中で以下のような方針を定めています。

ケミカルピーリングは,スキンケア,一般的外用療法,内服療法,生活指導等の総合的な治療あるいは処置行為のなかで最善と判断されたものから,個々の症例に応じて単独あるいは他との併用法として選択されるべきである。

すなわち,皮膚科診療技術を十分に修得した皮膚科専門医ないしそれと同等の技術・知識を有する医師の十分な管理下に行われるべき行為である。

引用元:日本皮膚科学会「ケミカルピーリングガイドライン」(PDF)

本格的なケミカルピーリングを安全に受けたい方は、ケミカルピーリングの実績が豊富な皮膚科を慎重に選ぶ必要がありそうですね。

ケミカルピーリングで副作用が起こる原因

ケミカルピーリングはもともと欧米で広く行われていた施術ですが、日本人は欧米人よりも表皮の角質層が薄いため、欧米で使われていたピーリング剤は強すぎるという問題がありました。

厚生労働省の産業医学総合研究所のデータによると、日本人の角質層は白人の3分の2程度しかないそうです。

ケミカルピーリングの安全性の基準が確立される前は、強いピーリング剤が使用されていたため、皮膚が赤くなったり、火傷のような症状を起こしたりなどの副作用を訴える方が多かったようです。

現在は日本人の皮膚に合わせたケミカルピーリングが行われているようですが、ケミカルピーリングは一人ひとりの肌の状態に合わせてピーリング剤の種類、濃度、pH値などを調整する必要があるため、専門医による正しい診断が重要です。

また、高い頻度でケミカルピーリングを受けたり、肌への塗布時間が長すぎたりすると、皮膚が薄くなりすぎる危険性もあるので注意が必要です。

副作用が少ないピーリング剤は?

ヒリヒリする痛みや赤みなどの副作用が少ないことで知られているのが、サリチル酸マクロゴールピーリングというピーリング剤です。

サリチル酸(BHA)は、角質軟化・融解作用を持ち、効果の高いケミカルピーリング剤だと言われています。

しかし、従来使用されていたサリチル酸エタノールは、エタノールに溶解されているため、痛み、発赤、炎症などの副作用が伴うことが多かったのです。

サリチル酸マクロゴールピーリングは、サリチル酸をマクロゴールという基材に溶かすことにより、酸が皮膚深部へ浸透するのを防ぎ、角質層のみに反応させることができるため、サリチル酸エタノールのような副作用がほとんどみられないことが特徴です。

しかも、サリチル酸は美白効果や皮膚の再生に優れているため、くすみやシミ、たるみ、シワ、ニキビ跡、にきび、毛穴の黒ずみ、毛穴の開きなど幅広い肌トラブルへの改善効果が期待できるそうです。

副作用が心配な方は、サリチル酸マクロゴールピーリングを扱っている皮膚科を探すといいかもしれません。

また、より安全でソフトなピーリングを受けたい方には、信頼できるエステの肌に優しいピーリングもおすすめです。

こちらの記事では、医師が日本人の肌に合わせて開発した症状別のピーリング剤を10種類以上揃えているメディカルエステサロン「シーズラボ」など、肌に優しい安全なピーリングが受けられるエステを紹介していますので、参考にしてみてください。

ピーリング後のアフターケアも大切

ピーリング後に副作用を起こさないためには、アフターケアも大切です。

ピーリング後は肌が薄くなっているため、十分な紫外線対策と保湿ケアが不可欠です。

紫外線対策は必須

ケミカルピーリングでは、紫外線から皮膚を守る働きを持つ角質層を剥がすため、ケミカルピーリング後は紫外線が皮膚を通過しやすい状態になっています。

必ず日焼け止めなどで紫外線対策をしっかり行いましょう。

日焼け止めは、紫外線散乱剤を使用した低刺激性・低アレルギー性のSPF18、PA++程度のものがよいそうです。

参考URL: 日本皮膚科学会 ケミカルピーリングQ&A

保湿ケアも重要

ケミカルピーリング後は角質が脱落しているため、肌の保湿力が低下した状態になります。

保湿効果の高い乳液などで、いつも以上に十分な保湿ケアを心がけましょう。

しっかり保湿することにより、肌が柔らかくなり、毛穴が詰まりにくくなるという効果も期待できます。

実際に起きたケミカルピーリングの失敗事例

脚のむくみ女性

ケミカルピーリングを受けて副作用を経験した方の具体的な事例を知りたいという方もいらっしゃると思います。実際に起きたケミカルピーリングの失敗事例をご紹介します

国民生活センターがピーリングの被害についてまとめた美顔エステ「ピーリング」でやけど状態に!(PDF)によると、ピーリング後の副作用などの被害報告は1998年度に急増したそうです。

被害の内容は、皮膚障害が圧倒的に多く、顔面が赤くなったり、腫れたり、しみや傷跡のようなものが残ったりなどというケースが多かったとか。

  • 施術直後に顔がピリピリし、夜真っ赤に腫れ上がり、翌日水ぶくれになった
  • 唇が裂けてあごの回りや顔面がふくれてボコボコ状態
  • 施術直後より肌が赤みを帯び、顔中傷あとのようになった
  • 施術後に洗顔した途端、痛みがあり、腫れて出血し、医者から顔面びらんと診断された
  • 使用溶液が眼に入り、両目角膜びらん

など、後遺症が心配な深刻な事例もあったそうです。

これらの事例はいずれも2000年以前のもので、現在はケミカルピーリングの安全性基準も確立されているので、このような深刻な副作用が起こる心配はないと思います。

ただし、高濃度のケミカルピーリングは副作用を伴う可能性もあるので、実績が豊富で信頼できる医療機関を選ぶことが大切です。

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今回は、ケミカルピーリングの副作用などの危険性、実際に起きた失敗事例などをご紹介しました。

この記事のまとめ

  • ケミカルピーリングは、ニキビやニキビ跡、毛穴の開きや黒ずみ、シミやくすみなどの肌の悩みを解消できることで人気がある
  • 日本では安全基準が確立されないまま広まったため、1998年頃からケミカルピーリングを受けて皮膚トラブルなどの副作用を起こしたという事例が急増していた
  • 現在は、高濃度のケミカルピーリングは美容皮膚科などの医療機関でしか受けることができない
  • 日本人は欧米人よりも表皮の角質層が薄いため、欧米で使われていたピーリング剤は強すぎる
  • ケミカルピーリングは一人ひとりの肌の状態に合わせてピーリング剤の種類、濃度、pH値などを調整する必要があるため、専門医による正しい診断が重要
  • 副作用が少ないことで知られているのが、サリチル酸マクロゴールピーリングというピーリング剤
  • より安全でソフトなピーリングを受けたい方には、信頼できるフェイシャルエステの肌に優しいピーリングもおすすめ
  • 高濃度のケミカルピーリングは副作用を伴う可能性もあるので、実績が豊富で信頼できる医療機関を選ぶことが大切

ケミカルピーリングのように高濃度だと危険性もあります。まずは自分の肌がそういった薬剤に合うのかどうかを確かめるために市販のニキビケア商品を使ってみることからおすすめしています。

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